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サクの友達C |
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誰なんだ?
アントニオの登場にケンが疑問顔。それに対してオレは
「いやぁー・・・・オレの保護者の知り合いで・・・」
嘘はついてない。
そこにドラッグクイーン再び登場!
「サクちゃ〜ん!ジャングルにVIPシート用意しといたからお友達と使ってね〜!ところでぇホントに女の子紹介しなくていいのぉ〜?」
ホントいいから。もういいから構わないでくれアントニオ!と逃げるように地下のフロアーに向かう。ケンは、ちゃんと説明しないオレにチョット苛ついた感じで「いったい誰なんだよ!なんであのハデなオカマの人がお前のためにVIPシート用意すんだよ!」
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だからー
「アントニオはオレの保護者の昔からの知り合いらしくて、チョコクラのオーナーらしいんだ!何度かあったことあるから、オレのことも気にかけてくれてるんだよ。でもさー、あの感じだろ!オレはチョット苦手なんだよね」
とケンに素直に言うと
「ホントか?」と聞き返す。オレが頷くと、納得した顔で
「そいつは悪くないなぁー・・・・折角チョコクラのオーナーがわざわざオレ達の為に席を用意してくれたんだ。ご好意に甘えて使わせてもらおうぜ。後でオレにもアントニオを紹介してくれよな!」とさっそくジャングルフロアーの一番奥の高くなっているVIPシートの方に歩き出す。10段ほどある階段を上がるとそこには30人くらいが入れるVIPスペース。“Mr.Saku”と書かれた三角に立てられた紙の置かれたテーブルに座る。テーブルの真ん中には氷に入ったシャンパンとシャンパングラスが2つが置かれ、添えられたメッセージカードをケンが開くと
“サクちゃん、zoppには内緒ね!”
「随分と優遇されてんな!zoppって言うのがサクの保護者ね。オレは酒はあんまり好きじゃないけど折角だから頂いとこう」とケンはボトルをあけた。
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シャンパンを一口飲んだとき
階段の下から現れたのはマリーとジェシカともう一人の女の子。マリーはデカイ声で「見たー?あの男?ありえないでしょ、べたべた私の腰を触りやがって、気持ち悪りーんだよ」とわめき立てる。どうもオレは彼女のことを好きになれそうにない。マリーはオレ達の前を通り過ぎるがケンには気づかない。ジェシカがケンに気づいて小さく手をあげて、戸惑いぎみに「ハイ」と小さい声で言った。オレも一瞬、彼女と目が合ったときに「ハイ!」と言うが・・・無視された。女の子3人は一番奥のソファーに寝そべるように倒れこみガールズトークに花を咲かしている。ケンに話しかけようと彼の方を見ると、さっきまでとは全然違った様子。ガチガチに緊張した感じで女の子達がいるソファーとは反対方向を凝視している。
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おい!ケン!大丈夫か?
「なにが?別に何ともないぜ」とケンはグラスに入ったシャンパンを飲み干すと、シャンパンを注ぎ足し、それを飲み干した。そしてオレにシャンパンを飲むように促しながら「後でマリーを紹介するからな!心配するな」って、オレはお前の方が心配になってきたよ。急に無口になったケンはシャンパンを飲み続け、15分足らずでボトルを開けてしまった。ケンの目つきが少し変わったようだ。
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さぁー友達を紹介しよう!
と大きな声でケンは言って、立ち上がろうとするとフラッとして転びかける。オレがケンの腕をつかむと「なんだよ!大丈夫だっていってんだろ!」
おいおい、完全に酔っ払ってるな!ケンはオレの手を振り払ってマリーの方へ歩き出す。オレは仕方なしにケンについていく。
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よぉ!マリー!
オレ達の後ろから男の声。その声でケンは歩くのを止め、オレも立ち止まる。すると、その男はオレたちを後ろから抜いて女の子達の所へ。ジェシカともう一人の女の子に軽く挨拶をすると、マリーとハグし彼女の横に座って肩に手を回した。ケンは振り返ると「サク、教えてくれ!今オレはここで戦うべきか?それとも上のフロアーに逃げるべきか?」と完全に目がすわってる。オレの返事を待たずにケンはまた振り返りマリーの下へ、ケンの背中越しに見えるソファーに座る男・・・・見覚えがある。
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スニーキーだ
オレには気づいてない様子。しかし、コイツがいるとヤバイなって思った瞬間、ケンはマリーの前に立ち
「や・・・やぁマリー。こんなところで会うなんて奇遇だね。今夜は友達のバンドが出るんで、シャンパンを飲んだんだ。ピ・・・ピンクのドレスだね。僕のジャケットは・・・・・・バ・・・バンド観に上にくるよね?」ソファーの上の4人は無言。ケンがまた口を開く。「じゃーまた後で・・・・じゃー」とちぐはぐなトークショウを終えこっちに歩いてくる。するとスニーキーが馬鹿にしたようなデカイ声で
「マリー!誰だアイツ?お前、いつの間にカレシ作ったんだ?」と言うとマリーが「やめてよー!マジ堪忍してぇー!」と言うと爆笑が起こる。ジェシカだけが複雑な顔をしている。
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死ぬかと思った。どうだったオレ?
ケンはオレの前までくると、精も魂も尽きた顔でこう聞く。オレは、マリーとジェシカをオレに紹介するって言う話はなかったことに?まぁーケンはそれどころじゃなかったよな、と思いつつ。
「カッコよかったぜ!」
とオレが言うと、ケンはホッとした顔で
「早く上のフロアーに行こう!スニーキーがいるのはヤバい」
とVIPスペースの階段を下りようとすると、その下に不機嫌そうな大男が見える。ゴビーだ!スニーキーがいるってことはやっぱりこう言うことか!今まさに階段を上ってこようとしている。ゴビーと階段ですれ違うことになるが、奴はオレの顔を覚えているだろうか?横でケンの顔が緊張したのを感じた。
つづく
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